豆知識①｜色が持つ力、色が与える印象について

皆さん、こんにちは！制服専科のブログへようこそ！

このブログでは、皆さまが制服や雑貨を選ぶ上で役に立つであろう豆知識や、業界のトレンド、ぜひオススメしたい商品をピックアップして詳しく紹介していこうと思います。

ご挨拶が遅れましてすみません。私は「制服専科公式オンラインショップ」を担当させて頂いております、増田と申します。現在は、制服をお召しになる皆さまにむけて、メーカーさんが作った商品の、カタログの紙面では伝えきれない良さをお伝えするお仕事をしていますが、実は前職はデザイナー（モノを作る側の人間）でした。

機能性やトレンドなど、デザイナーがモノを作る上で考えなくてはいけない事は沢山ありますが、特に身に着けるものに関して最も重要なのは、やはり色や形です。後ほど詳しくお伝えしますが、人間は五感を通して日々沢山の情報を得ていますが、その中でも視覚が占める割合は90％以上と言われているからです。

身に着けるものなのに、あえて見た目がイマイチなものを選ぶ方はいませんよね。今回は、その中でも制服を選ぶ上で、すぐにでも活用していただけるであろう「色」について詳しくご紹介しようと思います。

色彩の持つ力について

生活の中で、私たちはたくさんの色に接しています。赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、青、紫・・・。色の表情は、とてもバラエティに富んでいて、色は暮らしを美しく彩るだけでなく、私たちにとって大切なメッセージも伝えてくれています。

皆さんは、「色はより繊細に言葉を語っている」と感じたことはありませんか？「真っ赤になって怒る」や「黄色い声」、「白紙に戻す」、「バラ色の人生」など、私たちは色を使った表現を毎日の生活の中で何気なく使っています。

英語にもこのような表現がたくさんあります。”Feel blue”は憂鬱な気分を意味し、”born in the purple”は高貴な家に生まれることを、また”green eyed”は嫉妬していることを意味します。

これらの色はまるで言葉を持つように、私たちに情報を伝達しています。色彩は、とても雄弁で表現力に富んだ世界です。色にはそれぞれ固有の意味やイメージがあり、言葉を使わなくてもメッセージを伝えることができます。

色は言葉と同じようにコミュニケーションの重要な手段なのです。

色彩の力は、私たちの環境や生活、社会のあらゆる場面に活かされています。例えば私たちは、赤い服を着た時にはエネルギッシュになりますし、ピンクの花を見ると幸せな気分に包まれます。また、黄色の標識には注意を促されますし、青い空や海を見ると心が落ち着きます。色に対する私たち人間の反応の多くは潜在意識下なもので、一般的に人々は色が作用していることには気づいていません。しかし、無意識のうちに私たちは色から様々な影響を受けているのです。

カラー戦略

私たち人間は、「視覚」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅覚」という五感を通して外からたくさんの情報を得ています。これらの感覚の中で視覚が占める情報の割合は約90％と報告されており、その中でも「色」は印象を決定づける上で最も大きなウエイトを占めているといわれています。

色彩の果たす役割はそれぞれの分野で微妙に異なってきますが、基本的には「色を使って何を伝えたい」のか、または「何を表現したい」のかがポイントになってきます。

イメージが影響しやすく視覚情報が重要視されている今の時代ほど、色の持つ意味や印象を理解して、効果的に活用することが大切だと言えます。

色が与える印象

赤

人が真っ先に注目する色
アクティブなイメージが強く、健康的でハツラツとした印象を与える
アドレナリンの分泌を促進するため、血圧や脈拍を上昇させ、心身の緊張度を高めて興奮させる特性を持っている
エネルギーやバイタリティ、行動力、勇気、地震、闘志をわき起こす
市場では「販売色」と呼ばれている
縁起の良い色

ピンク

思いやりと慈しみの愛情の色
愛と幸福感で満ち足りた気分をつくり、穏やかな暖かい感覚で包み込んでくれる優しい色
カラーセラピー（色彩療法）では、明るく輝くようなピンク色を思い浮かべて呼吸することで、肌のシワやたるみが軽減してイキイキとしてくるとも言われている
フェミニンな要素が多く、女性向けの商品に多くい活用される
ピンクには子供っぽく頼りなく見られる側面もある

オレンジ

「ビタミンカラー」の代表色であるため、活力と元気をアピールするのに最適
人を呼び寄せる色
自律神経を活性化して消化作用を促すため食欲と空腹感を誘う色
体感温度を最大3℃程度上げる効果あり
遊び心を持ち、陽気さを表現する愉快な色
多用すると軽々しく、おしゃべりでうるさい印象も与えるので厳粛な場では注意

イエロー

最も明るい色
暖かく陽気な色
人に喜びや希望を与え、明るく前向きな気分を生み出す色
親しみやすい印象があるので、コミュニケーションを円滑にしてくれる色と言われている
遠くからでも良く目立ち、アイキャッチ効果のある色

グリーン

最も自然を連想させる色
地球上に広がる調和とバランスの色であり、安らぎとくつろぎを与えてくれる
春になると冬枯れの木が新緑の葉をつけるように、緑は再生と回復の色でもある
「アイレスト・グリーン（目の休まる緑）」という表現があるように、長時間見ていても疲れることがなく、人の目に優しい色
疲労や緊張などのストレスを和らげる効力をもっている
生命に対する安全の色であり、救護と衛生を表す色

ブルー

広大な空と海の色なので、人間の情緒を育ててきた色と言われている
鎮静効果のある色で、血圧や脈拍を下げて呼吸を深くするので、平和で静かな心を取り戻す特性がある
「ブルーヘブン（天国）」「サムシングブルー（花嫁が挙式の時に何か青いものを身に着けると幸せになるという言い伝え）」「ブルーリボン賞（最高賞）」のように、世界中でプラスのイメージがある色
人を肯定的に受け止める色でもあり、堅実、知性、冷静、忠誠、従順、勤勉という印象を与える