作業着のサイズの測り方とは? サイズ決めのポイントも解説

作業着は動きやすさや安全性を確保するために欠かせないウェアです。

しかし、「作業着は普段着とサイズ感が違ってわかりにくい」「いざ購入したけれど思ったよりも大きかった(小さかった)」といったトラブルも珍しくありません。快適に作業するためには、正しいサイズの作業着を選ぶことが重要です。

この記事では、作業着のサイズを選ぶときに押さえておきたい基本知識や、採寸方法、サイズ決めのポイントを解説します。

自分の体に合った作業着を見つければ、動きやすさもアップし、疲労や事故のリスクを減らすことにもつながります。購入を検討する際の参考として、ぜひ最後までご覧ください。

作業着のサイズ選びの基本

作業着は普段着と比べて、より機能的で動きやすい設計が求められます。そのため、ジャストフィットというよりは、体の動きを妨げない程度にゆとりのあるサイズ選びがポイントです。

とはいえ、大きすぎれば作業の邪魔になり、小さすぎれば動きづらくなります。基本的には各メーカーが示しているサイズ表を参考にしつつ、自分の体型や着用時のインナー、想定する作業内容などを考慮して決めると失敗が少なくなるでしょう。

作業着によっては、S・M・L・LLといった一般的なサイズ表記のほかに、号数で表される場合もあります。さらに同じサイズ表記でも、メーカーや商品シリーズごとに仕上がり寸法やゆとり量が異なることが多いため、ただ「いつもはLサイズだから」と安易に決めてしまうのは危険です。

後ほど詳しく紹介する採寸方法を実践してみると、より正確に選べるようになります。

作業着のサイズの採寸方法

作業着のサイズを選ぶ上で大切なのは、自分の体の寸法を正しく把握することと、作業着の仕上がり寸法を知ることです。前者を「ヌード寸法」、後者を「仕上がり寸法」と呼びます。

ここでは、それぞれの測り方を紹介し、着用感の目安をつかむためのヒントをまとめています。

仕上がり寸法の測り方

仕上がり寸法とは、実際の作業着自体の寸法を指します。メーカーやショップが公表しているサイズ表を見ると、「着丈」「裄丈」「胸囲」など、複数の部位について数字が示されている場合が多いです。これらの数値を確認することで、実際にどの程度の大きさなのかをイメージしやすくなります。

以下は主な部位ごとの測り方の例です。

部位

測り方の目安

着丈

後ろ襟の付け根から裾までの長さを直線的に測る

胸囲(身幅)

両脇下を水平に測った幅を2倍にした数値が胸囲に相当

肩幅

左右の肩先(袖付け根部分)の直線距離を測る

袖丈

肩先(袖付け根)から袖口までをまっすぐに測る

ウエスト

パンツやスラックスの場合は、ベルトラインの内側周囲を一周測る

ヒップ

パンツの一番大きい部分(お尻)の周囲を一周測る

股下

パンツ内側の股下の縫い目から裾までの長さを直線で測る

ヌード寸法の測り方

ヌード寸法とは、衣類を身につけていない状態、または下着だけを着用した状態で測った体のサイズです。こちらも部位別に測ることが重要で、特に作業着の場合は胸囲・ウエスト・ヒップを中心に把握しておくと便利です。

以下の表に主な部位と測定の目安をまとめました。

部位

測り方の目安

胸囲

脇の下を通り、胸の最も厚みがある部分(男性の場合は大胸筋、女性の場合はバストトップ)を水平に測る

ウエスト

腰のくびれ部分を水平に測る(へそまわりよりもやや上の位置が基準)

ヒップ

お尻の最も高い部分を水平に一周測る

首周り

のどぼとけのすぐ下あたりにメジャーを回し、首まわりのサイズを測る

腕周り

腕部の一番太いところを水平に測る

股下

股間の付け根部分(内もも)から足首までの長さを測る

作業着のサイズの目安

作業着はメーカーによって表記が異なることが多いですが、一般的には「S/M/L/LL/3L/4L」などといった呼称に加えて、号数で表される場合もあります。さらに、同じ号数でも実寸が異なるケースがあるため、サイズ表をよく確認することが大切です。

ここでは、大まかなサイズの目安表を紹介します。

サイズ表記

号数

胸囲(cm

ウエスト(cm)

身長目安(cm)

S

5〜7号

78〜82

66〜70

155〜165

M

9〜11号

82〜88

70〜76

160〜170

L

13〜15号

88〜96

76〜84

165〜175

XL

17〜19号

96〜104

84〜94

170〜180

3L

21〜23号

104〜112

94〜104

175〜185

4L

25〜27号

112〜120

104〜114

180〜190

(あくまで一例のため、メーカーや商品により異なります)

このように、胸囲やウエストサイズを中心に号数が振られているケースが多いです。

大柄な方や、ゆったり着たい方は3L以上を選ぶこともあるでしょう。メーカーによっては5Lや6Lといったさらに大きなサイズを展開している場合もあります。

作業着のサイズを決める際のポイント

作業着を選ぶときは、単に数値だけに頼るのではなく、実際の着心地や作業内容も考慮して判断する必要があります。

ここでは、サイズ選びで失敗しないために押さえておきたいポイントを順番に解説します。

ポイント①自分のサイズに対する思い込みをなくす

「普段はMサイズだから作業着もMでいいだろう」という発想は危険です。作業着はメーカーや素材によって着用感がまったく異なるため、実際に着てみるときつい、あるいはダブつくといったことが起こり得ます。

自分のヌード寸法を定期的に測り直し、今の自分に合ったサイズを客観的に把握することが大切です。

ポイント②メーカーごとのサイズ感の違いに注意する

作業着メーカーによっては、同じ「L」表記でも実際の仕上がり寸法やゆとり量に違いがあります。特に国内ブランドと海外ブランド、あるいはスポーツブランドが出しているワークウェアなどを比べると、肩幅や袖丈の設計が変わる可能性が高いです。

購入前に公式サイトやサイズ表を確認し、口コミ・レビューなども参照すると失敗しにくくなります。

ポイント③ゆとりをもってサイズを選ぶ

作業着は肉体労働や屋外作業など、動きが大きいシーンで着用することが多いため、ジャストフィットすぎると動きづらさを感じる可能性があります。胸囲や肩幅、ウエスト周りなどに余裕がないと、作業時に窮屈感が出やすいです。

とくに冬場はインナーを重ね着することもあるので、その分を考慮したゆとり量を確保しておくのがおすすめです。

ポイント④作業着の素材を考慮する

コットンやポリエステル、ストレッチ素材など、作業着の素材によって伸縮性や通気性が異なります。ストレッチ素材ならややタイトなサイズでも動きやすい場合がありますが、伸びにくい素材だと逆に窮屈になってしまいます。

素材の特性を理解し、どの程度のフィット感が快適なのかをイメージしながら選ぶと良いでしょう。

ポイント⑤口コミやレビューをチェックする

オンラインショップで作業着を購入する場合、実際に試着できない不安があるかもしれません。

そこで、商品ページに寄せられた他の利用者の口コミやレビューを確認すると、サイズ感に関する情報を得やすくなります。身長体重などが似ている人のレビューは特に参考になるはずです。

ポイント⑥可能であれば試着する

実店舗がある場合や、展示会・店舗内で試着ができる機会があれば、可能な限り実際に試着するのがベストです。袖を通して腕を上げ下げしてみたり、腰を曲げる動作をしてみたりすると、動きやすさを直接確かめられます。

加えて、鏡で全体のシルエットを確認し、引きずるほどの丈の長さや、逆に袖が短すぎるといった問題がないかも確認しましょう。

ポイント⑦返品できるようにしておく

どうしても試着が難しい状況なら、サイズが合わなかったときに返品や交換ができる店舗・サイトを選ぶのも一つの手段です。作業着は頻繁に買い替えるものではないだけに、多少の送料や手間をかけてでも自分に合うものを見つける価値は大きいです。

購入前に返品ポリシーをチェックし、タグを外さないなどの注意点を守っておけば、合わないサイズを無理に着続けるリスクを軽減できます。

作業着は自分にとって最適なサイズを把握してから購入を決めよう

作業着のサイズ選びは、快適に動きやすく安全性を高めるうえで非常に重要です。普段着と同じサイズ感で選んでしまうと、「思ったより小さい(大きい)」という失敗が起きやすい点に注意しましょう。

自分のヌード寸法を把握し、メーカーが公表している仕上がり寸法を確認したうえで、ゆとり量や素材の特徴を踏まえて選べば、自分に合った作業着を見つけやすくなります。

購入前に可能な限り試着する、口コミやレビューをチェックする、返品交換が可能なショップを利用するなどの工夫を取り入れると、選択の幅が広がるでしょう。

安全で快適な作業環境を整えるために、ぜひこの記事を参考に、最適なサイズの作業着を選んでみてください。

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